2022/03/23 09:40

akari note : 02
2018.09.10 New Moon
満月のジュエリー




9月の新月


月明かりのない夜に、私の好きな「満月」について
少しばかり綴ってみようと思います。


普段の暮らしのなかで、ふと夜空を見上げて
月の満ち欠けが気になることはありますか?


私は、細く美しい弧を描く三日月があらわれると、
これから満ちてゆく月の始まりにわくわくして
日々大きくなってゆく様子を密かに楽しみます。


そして満月の日。おいしいお茶をいれて、
自宅のベランダで月光浴しながら飲むのが好き。
アロマテラピーの香りがあると、完璧です。


満月のあかりって明るいですよね!
電気がなくても、我が家のベランダにいる植物たちが
月明かりを浴びて地面に影をつくります。
今年の十五夜(仲秋の名月)は9月24日。
振替休日なので、ゆっくりお月見できそうですね。

潮の満ち引きや生物に影響をおよぼす月のリズムを、
人類は太古の昔から農業などに応用していたようです。


from ハイロ・レストレポ・リベラ「月と農業」より

rom ハイロ・レストレポ・リベラ「月と農業」より



たとえば、種まきは満月の5日前から満月の間にすると
スムーズに発芽するそうですよ(ガーデニングに使えますね!)


潮の満ち引きや身体に影響を及ぼす月のリズムに
上手に寄り添いたいな、と思うのも自然なこと。



ジュエリーを学んでいた学生の頃に
きらきら輝く満月をお守りのように身につけたい。
と思い、満月をモチーフにした作品を作りました。


幾つかのバリエーションがあるのですが
こちらが当時の作品、満月ネックレス。
現在の「満月ブローチ」の原形です。


お椀状のカーブに梨地加工をして、エッジは鏡面に。
チェーンには、バネ性のあるステンレスワイヤーを採用、
白いのが満月、黒いのは新月に見立てています。


展示会で結構人気があり、いくつもオーダーをいただきました。
昔製作したジュエリーから学ぶことはとても多いです。
技術がなくて、今見ると酷い仕上がりのものもありますが
あの頃、どんなことを考えながら作っていたのかを
昨日のことのように思い出して驚いてみたり。



そんな数々のルーツをもつ満月ブローチは
ひとつずつ、手作業で槌目加工を施しています。
同シリーズのアイテム展開をしてみたいと思いつつ
現在のところはブローチのみです。

シンプルなので、洋服に、コートの襟に、鞄に、
いろいろに着けやすく使い勝手がいいのです。
(わたしはこれでマフラーを留めるのが好きです)