2022/03/23 09:43
akari note : 06
2019.04.19 Full moon
ひなぎくの帯留め


2019年5月から、新しい元号「令和」の時代が始まりますね。
改元にタイミングを合わせたわけではないのですが、
4月の満月リリースは帯留め、和のジュエリーです。
着物や日本の古いものが好きで、
和のジュエリーはいつか作りたいと考えていました。
小さなお花のモチーフは、私が彫金を学んでいた頃
和にも洋にも使えるオリジナルパーツとして原型から
製作したものです。

デザインのモチーフは菊の花。
菊という花は地味ながら、日本にいるとなじみがあり、
日々目にすることの多い花のひとつ。
桜と並ぶ国花でもありますね。



※ 長谷川契華/契花百菊より
着物の文様としては、ほんとうに多種多様!







どれもかわいいくてワクワクするのですが、
おまんじゅうのようなシンプルな菊が好きです。
*
帯留めを作るにあたって、三分紐にフィットする
ちょうどよいサイズの金具を原型から製作しました。
帯留めの金具は一見すると単純なつくりですが
左右対称に均等に形成するのは、意外とむずかしいです。




ロウ付けで火をあてたあとのシルバーは白くてきれい。
和三盆やらくがん、ドロップスのような
美味しそうなお菓子をつい連想します。
そして、傷をとり、つやつやに磨いてゆきます。



三分紐の帯締めに通して全体のチェックをし、
仕上げに宝飾用のメッキをかけて完成です。



シルバー製品は仕上げにロジウムメッキを施しています。
清楚なシルバーの他、華やかなゴールドカラーもあります。
このゴールドカラーは、Silver925の上にK18イエローゴー
ルドメッキをかけたものです。
※K18を微量使用しているため、シルバーより少しだけ価格が上がります。
帯留めのボックスは、老舗の桐箱専門店で見つけた
小さな桐箱です。ナチュラルな木目と、ぴたっと閉まる
気持ちよさが和装ジュエリーにふさわしいのです。

